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RAMAZAN(ラマザン)

9月1日から、ムスリムにとってのヒジュラ暦1429年の第9番目の月、ラマザン(ラマダン)が始まっています。
いわゆる断食月ですね。
9月29日まで続きます。

ラマザンが始まる頃になると、ラマザンカレンダー(Ramazanska vaktija)がもらえます。
日の出と日の入り等の時間が関わってきますので、場所によって時間が微妙に違ってきます。

断食するのは日の出よりも前、夜明け(Zora)から日の入り(Aksam)の時刻まで。
9月1日は最も断食時間が長くなり、9月29日に向かうにつれて少しずつ短くなっていきます。
例えば今年のサラエボ版カレンダーでは、初日の9月1日は朝4時20分から夜7時29分まで断食。
最終日の9月29日になると、朝5時から夜6時38分まで断食。

最初の1週間くらいは辛いけれど、それを過ぎると慣れてくるそうです。
断食時間中は食べることも飲むこともしません。
敬虔なムスリムは唾も飲み込まないと言われています。
健康な人ならともかくとして、皆が皆できるとは限りませんよね。
だから例外として、病人や妊婦、重労働に従事する人たち等は断食をしなくてもよいとか。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ全土でそうなのかわかりませんが、サラエボでは1日の断食時間が終わりIftar(イフタル・・・断食後の食事)の始まりを告げる、ドンっという大砲の音が鳴ります。(本当に大砲を鳴らしているのかは不明)
例えは悪いですが、飼い主に「待て」を命じられた犬のごとく、イフタルを前に合図はまだかまだかと待ちます。

そして、イフタルに欠かせないのがSomun(ソムン)というパン。
ナンのようなパンで、ボスニア料理を店で食べる時なんかによく出されます。
これがモチモチしていておいしい!
somun
ラマザンの時期にはパン屋さんがこのソムンを売ってくれます。
イフタル前になると、パン屋からはソムンを焼くいい匂い!
ソムンを求めて人がワラワラやって来ます。
焼き立てのソムンを抱えて、待ちわびた食事の待つ家へ帰っていきます。


このラマザンは全世界のムスリムが共有することで一体感を高めるのと同時に、断食を通じて貧しい人たちの境遇を身をもって知る、そんな目的があります。
日ごろの自らの生活態度を見直し、人の悪口を言ったり、汚い言葉を使ったり(こちらでは普段、老若男女よく使います)ということを慎まなければなりません。

さてサラエボのムスリムたちを見ていると、ちゃんと断食している人もいればしてない人もいて、人それぞれといったところです。
ちゃんと断食を実行しようとすると、朝4時くらいに起きて食事を済ませないといけないですから大変。
もし起きられなかったら、イフタルまでごはんを待たないといけません。


聞いたところによると、断食することで逆に太っちゃうみたいです。
日中ずっと食べずにいて、断食時間後にガーッとまとめ食いするからでしょうか。
エネルギー吸収率が上がりそうですからね。
ラマザン明けにやってくるバイラムというお祭りで、断食で我慢していた分思いっきり食べまくるから太るのかもしれません。

ラマザンもあと数日。
私にとっては、焼きたてソムンが毎日食べられなくなるのがちょっと寂しいです。

Comment

もう少しですね 

偶然ラマザンの時期にサラエボに滞在する事が多いのですが、ソムンを買い求める人々で店の前に行列ができるというのもイスラム教徒が多いサラエボの風物詩ですよね。逆にパン屋さんに普通のパンを買いに行ったら「今はソムンしかないわよ」と言われた事があります(^^;)
イエティさんもおっしゃってましたが、イスラム教徒でも私の知っている人達ではきっちり断食している人は余りいないような気がします。こないだ断食期間中サラエボのカフェでスカーフを巻いた女性がお茶しているのを見かけてビックリしましたが(^^;)
でも実際に断食を行っている人に話を聞くと「体の中が浄化されるような気がする」といいますよね。
キリスト教(ローマ・カトリック、セルビア正教)でも「post」をしますが、こちらは私が知っている限り、油や乳製品などを抜いた食事を期間中朝夕問わずずっと行うものなのでイスラム教徒の「Post」とは若干違うかな。でも、信者に付き合って1日だけ試してみるとやっぱり体が少々軽くなった気がします。

あと数日焼きたてソムンを味わってくださいね!
  • posted by Mic'o 
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  • 2008.09/22 19:45分 
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Mic'oさんへ 

この時期はサラエボのパン屋さんはソムンを焼くのに大忙しで、他のパン作りに手が回らないんでしょうね。

スカーフの着用が必ずしも信仰の深さというか敬虔さに比例していないのがおもしろいところです。
まあ、ボスニアでの女性のスカーフ着用に関してはいろいろ噂があるみたいですが・・・。

キリスト教徒の方たちのpostは、時間ではなくて食べ物の制限をするんですね。
イースター前なんかにすると聞いた事がありますが、確か肉も食べないとか。
ボスニアの料理に欠かせない肉や油、乳製品をとってしまったら、あとは野菜を食べるしかないですね。
やっぱり断食用料理レシピとかあるんでしょうか。

宗教上の由来と目的があるにせよ、断食は現代人にとって普段の生活を見直すきっかけになるのかもしれません。

  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.09/23 09:16分 
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断食の際、動物の肉は避けなければなりませんが魚はOKです。油は植物性のものを使います。鱒や鯰といった川魚、冷凍の魚を買って来て食べる人もいますが、缶詰のいわしやツナで代用する人もいますよ。魚は主にフライやスープにして頂きます。
敬虔な信者の方だと確か7週間POSTを続けますが、一般的にはクリスマスイブやイースターの直前(特にVeliki Petakと呼ばれるキリストが殉教した日)だけ行います。ボスニア人としては肉なしでは辛いところでしょうが、1日だけならなんとか持ちこたえられるんでしょうね(^^;)

セルビア正教の場合はSlavaと呼ばれる守護聖人の日があるのはご存知だと思いますが、家庭によってはPosna Slavaといって肉のグリルの代わりに魚のメインディッシュや豆料理で客を持て成すこともあります。沢山でるお菓子も乳製品など使ってないんですよ~。お菓子にはミルクや砂糖が入っていない調理用のチョコレートが使われていたりします。

ラマザンは毎年10日位繰り上がるんですよね?来年はまだ暑い時期だろうし、イフタルの時間も延びるから大変だと思います。でもそこを乗り切れるのが真の信仰心なんでしょうね
  • posted by Mic'o 
  • URL 
  • 2008.09/23 09:48分 
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>Mic'oさん 

へぇ~、動物の肉はダメで魚は食べてもいいんですか~!?
「肉」は食べないけど「魚」は食べる「ベジタリアン」がいるみたいですけど、その根拠はここにあるのかも?
1日だけなら肉断ちも苦にならなそうですね(^^)


Slavaに関してはMic'oさんのブログで拝見しました!
何十人分ものお料理やお菓子を準備して、お客様をもてなして、後片付けして・・・考えただけでも倒れそうです。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの人たちは総じておもてなし好きだから、それほど苦にならないのかもしれませんが。

あれもこれも使えないという制限があると選択肢が狭まって大変そうですが、そこは料理人の知恵と腕の見せ所!?


ネットで調べてみたら、仰るとおりで、太陰暦を使っている関係でラマザンは毎年早まっていき、春夏秋冬どの時期にもラマザンがやって来ます。
結果として、北半球にいても南半球にいても平等になるようになってるみたいです。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.09/24 18:32分 
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サラエボのラマダン 

はじめまして。

今月、ラマダンが始まったころ、サラエボに行きました。
ムスリム以外の方も多いためか、あまりラマダンらしい雰囲気は感じませんでした。トルコくらいの「ラマダン度」ですね。
夜は、にぎやかで、さすがにラマダンの季節!という感じでしたが。
  • posted by すぎまる 
  • URL 
  • 2008.09/28 14:59分 
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すぎまる さま 

はじめまして。
コメントいただいてありがとうございます。

サラエボ以外の雰囲気はわかりませんけど、ムスリムじゃない人たちもいっぱいいるので、ほとんどのお店は普通に営業していますし、あまり普段と変わった様子はないですね。

断食も今日(29日)で終わり、明日から断食明けのお祭りです。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.09/29 15:07分 
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サラエボは観光名所が多いですか? 

サラエボは観光名所が多いですか?

隣国のクロアチアは綺麗な海岸と自然環境に恵まれていますが、ボスニアヘルツェゴビナは如何でしょうか?

台湾人 さま 

サラエボは観光名所がたくさんありますよ。

戦争のイメージがまず浮かんでくるので、戦争の傷跡を見るというのもありますが、サラエボ市内では建物の復興や開発が進んでいるので、廃墟は少なくなりました。
博物館では、戦争当時の様子を垣間見ることができます。

サラエボといえばサラエボ事件でも有名ですので、事件現場の橋や博物館を訪れる人も多いです。
それ以外にもオスマン・トルコ時代の歴史文化、オーストリア・ハンガリー時代の歴史文化、キリスト教(カトリックとセルビア正教)、イスラーム、ユダヤ教などの宗教が共存している街として、特に旧市街は独特の雰囲気があります。

サラエボは山に囲まれているので、天気のいい日には丘へ登るとサラエボの景色を楽しめます。
郊外に行くと川の水源地帯が公園になっていて、散策を楽しむこともできます。

冬季オリンピックが開催されたため、サラエボ郊外の山々にはオリンピック会場となったスキー場などがあります。
戦争で破壊されたので必ずしも状態がいいわけではないですが、冬はスキーをしにヨーロッパの国々から来る人も多いみたいです。


クロアチアは確かにアドリア海や自然環境の観光資源に恵まれていますが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナも山、川、湖などの豊かな自然に恵まれています。
今はまだ知られていないそうした自然環境を守りながら、これから観光産業を発展させていこうとしています。
主にヨーロッパからの観光客が多く、年々観光客も増加していて、これから少しずつ注目されるかもしれません。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.10/02 17:37分 
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気づいたら断食の時期が終わってたねー。
お祭りの様子も教えてね。

Mic'oさんのコメントを見ていてなるほど!と思ったのだけど、断食中はカフェ他飲食店は大変だね・・・売上激減だもんね。
そういうことを見越して経営しているんだろうけど。

最近は日本もパンの値段が高く、なかなか手が出ません。
ソムン、おいしそう~!!
  • posted by Hary 
  • URL 
  • 2008.10/03 01:14分 
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お返事本当にありがとうございます 

お返事ありがとうございます。

私は英語は下手でドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語、スウェーデン語やクロアチア語も全くできないのでトホホです。

ボスニアヘルツェゴビナやアルメニアはこれからの発展や平和に期待できそうです。

私は英米などの国より一般の台湾人にあまり知られていない特色のある国が好きです。

日本は立派な法治国家だし自由や民主も尊重する成熟した先進国で偉いなと思います。

Haryへ 

時の経つのは早いもので・・・。
もう断食後のバイラムというお祭りも遠い過去のような気がするよ。
お祭りって行っても、神輿が練り歩くとかそういうんじゃなくて、家族や親戚、ご近所を訪問してお祝いしたりお墓参りしたりするから、日本のお盆やお正月に近い雰囲気。

大きい街では色んな宗教の人が一緒に住んでいるから、断食中でも飲食店はあんまり影響受けてないと思うよ。

こちらではパンは2倍近く値上がりして、主食なだけに家計を直撃。といっても、日本円にしたらそれでも安いんだけどね。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.10/06 19:39分 
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>台湾人 さま 

こちらこそ、コメントを残していただいて嬉しいです。

外国語の習得には私もいまだに苦労しています。
でも、目標を持って努力すれば必ず上達すると信じていますよ。

台湾人さまのおっしゃるとおり、ボスニア・ヘルツェゴヴィナはこれからの発展に期待できそうです。
ただ、それにはここに住む人たちも平和な国づくりに参加するようにならなければいけません。
最近は日本でも社会が不安定ですが、それでもボスニア・ヘルツェゴヴィナの現状に比べたらずっと安定しています。

これからこのブログでも、こうした状況も伝えられるような記事を書いていけたらいいなと思っています。


ボスニア・ヘルツェゴヴィナの人たちは、厳しい生活の中で暮らしながらも、素朴でおもてなし好きの人が多いので、台湾人さまも機会があればぜひ訪れてみてくださいね。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.10/06 20:02分 
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マイナーな国が好きな私です 

現地の公用語はクロアチア語やセルビア語ですか?

地雷が完全に撤去されていないと聞いています。

クロアチアとセルビアの国境近くが特に要注意だと聞いています。

私は英米より一般の台湾人に知られていないマイナーで独特な国に興味津々です。

クロアチアに憧れているのは水泳や水遊びが好きで汚されていない綺麗な大自然が羨ましいのが理由です。

アルメニアもそういった素朴な感じに魅了されています。

>台湾人 さま 

現在の公用語は、セルビア語、クロアチア語、ボスニア語です。
でも、旧ユーゴスラヴィア時代は「セルボ・クロアチア語」という一つの言語でしたので、現在の3つの言語も方言程度の違いしかなく、意思疎通に問題はありません。
でも意図的に言語の違いをつくり出そうとしていますね。


確かに地雷はまだ残っていて、復興・開発、市民生活の障害になっています。
地雷撤去作業は地道に行われていますので、将来的にはなくなるはずですが、まだ時間がかかりそうです。
豊かな自然があっても、人間がばら撒いた地雷のためにその自然の恩恵に与れないのは残念なことです。

私はクロアチアのアドリア海沿いの街しか訪れたことがありませんが、あの碧い海には魅了されますね。
ボスニアでもそうですが、自然を守りながら観光開発が進んでいってほしいと思います。

アルメニアは私にとって未知の国ですが、観光促進用の映像を見たことがあります。
アルメニアも豊かな自然がありそうですね。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2008.10/12 10:25分 
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イエティ

Author:イエティ
BiHとはボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosna i Hercegovina)の略です
日本人にはまだまだなじみのない国、BiHへの観光客が増えるといいなと思いつつ、地味に情報発信中
ご質問、こんな情報があったらいいな~といったご感想など、コメントやメールフォームでお寄せください

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