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この頃のサラエボ

ここ最近ポカポカと暖かい日が続く。
やっと来た春。
草木が目を楽しませてくれ、花の香りに癒され、心もあったかくなる。
街の雰囲気もどこか明るさが感じられる。


「あ~、やっぱ春はいいなぁ」
なんて思っても、サラエボではのん気にしてられません。

以下、思うままにつらつらと独り言。


先日6日はサラエボ市の記念日だったんですが(由来はこちら)、実はこの日は市内の公共交通機関がストライキで全面停止し、道路は車で大渋滞。
RIMG1371.jpg
事前にストライキの予告があった。そして、サラエボ市側との交渉がまとまらなかったためにストライキ決行。
この公共交通会社によるストはこれが初めてではないものの、こんな大渋滞にあったのは初めて。
というか、賃金未払いが当然のようになっているこのご時勢、毎日どこかでストが起こってますよ。

それにしても、今回のストの影響はものすごい。公共交通機関が無くなると街全体が大混乱に陥るサラエボ。
こうなったら自転車の普及に努めてくれないかな。
燃料はいらないし、排気ガスは出ないし、狭い道が多くて駐車場が少ないサラエボでは自転車はいい移動手段になる。
しかし、道路事情は車優先。歩行者道路の整備もままならない状況で、自転車用道路なんて二の次だろうな~なんて事を考えるこの頃。


もう一つの出来事。サラエボの一等地に大型ショッピングセンター開店。
その昔、Sarajka(サライカ;サラエボ市民という意味で女性形)というデパートがあった場所。
先の戦争時に破壊され、廃墟になっていたのが取り壊されて、新しく生まれ変わった。
RIMG1375.jpg
ピカピカ。花火打ち上げたりして盛大に開店記念やってて、大勢の人が詰め掛けていた。
しかしね、私も冷やかしで入ってちらっと見てきましたが、「誰が買うんでしょうね」というのが正直なところ。
サラエボ市内では、廃墟などがどんどん取り壊され、緑の空間やとにかくあらゆる土地にどんどん新しいビルやアパートが建っていく。
サラエボは建設ラッシュだ。
成金趣味丸出しのような、ピカピカ全面ガラス張りの近代的高層ビルが街中にニョキニョキ現れるのは、何か異様な感覚。なんだか気味悪い。
RIMG1095.jpg

いたるところにショッピングセンターが建てられていく。
ブランドショップや高級ブティックが街中にオープン。
一方で、「あれ、最近までここに何かあったよな・・・」ということも。
毎日道を歩けば何かが新しい。

戦争で破壊されてボロボロになっていたものが新しく生まれ変わるのは、確かに復興と発展という意味でも必要なことだけど、私はそんな状況ですご~く違和感を覚える。
だって、誰がそんなショッピングセンターで物を買うの?
高級ブランドの商品を買える人がどれだけいるの?
モノを売る店ばかりできてるけど、誰が買うの?

サービス業の割合が増える一方で製造業は厳しい状況に追い込まれる。
製造業に携わる人は低賃金と滞る賃金支払いに苦しむ人が多い(サービス業も決して楽なわけじゃないが)。
だからストだって日常茶飯事。
失業率が30%とか40%とか言われていて、年金生活者、(戦争)障がい保険、生活保護など各種社会保障を受給している人がいっぱいいる。
そんな状況で、誰がそんなにモノを買えるんだ。そんなに購買力があるとは思えない。


何かがおかしい。なにかバランスが悪い。
罰ゲームで頭の上の風船がシューシュー空気を入れられて破裂するのを見るような感じ?
いずれこの歪みが反動となって大地を揺るがしそうだ。
そんなことを思う。


サラエボに残る、オーストリア・ハンガリー時代、オスマン・トルコ時代の街並みを見るとなんだか安心する。
RIMG1378.jpg

RIMG1379.jpg

いかんいかん。明るいニュースがないとどうもネガティブになってしまう。
最近は悪い面ばかりに目が向いてしまうので、次回は何か明るい話題にしよう。

Comment

 

TVのニュースを観て「何もサラエボの日にストライキする事ないじゃん!」と憤慨していましたが、ボスニアの各地で労働者の不満が爆発していますね。
ウチのオットの給料もやばいかな~(汗)
で、きっと今カットされた分は次回の選挙前に「給料アップ」という名目で戻されるんですよね(^^;)

仕事がなければ開業するか~とばかりにこちらでもカフェとお店ばかりが軒を連ねてますが、国民の多くはショッピングを楽しめる程の余裕はない、しかも以前のように長期休暇でボスニアに戻ってくる国外在住者も以前のようにはお金を落としてくれない。そして、旅行者の財布の紐が固い。
それじゃ閑古鳥鳴いてる店も多いはず・・
(しかも、どの店舗もずばぬけて魅力的でない、というのが痛いです。)

最近建築された偽りの繁栄を映すガラス張りの建物より、どっしりと構えた昔ながらの建物に安らぎを感じるというのは激しく同感です☆



  • posted by Mic'o 
  • URL 
  • 2009.04/09 20:24分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: タイトルなし 

「サラエボの日」を狙ってストライキしたのかもしれませんが、月曜日という週の仕事始めの日とも重なって最悪でした。
聞くところによると、公立学校の教職員(FBiH側とRS側では事情が違うと思いますが)は10年前と給料基準が変わってないとかなんとか。
最近では、FBiH政府が教職員への一部手当てを減額しようとして、ストが起きました。
そういえば大学への予算も減らされて、大学職員の組合も反発してます。
法律をつくる議員たちは法律をタテに、涼しい顔で自分たちの給料基準を上げたりしてるのに・・・。
選挙前になると有権者に媚びへつらうのに、選挙が終わると手のひらを返したように市民の不満なんかどこ吹く風。
でも中には使命感に燃えた政治家さんもいるんでしょうけど。


> 仕事がなければ開業するか~とばかりにこちらでもカフェとお店ばかりが軒を連ねてますが、国民の多くはショッピングを楽しめる程の余裕はない、しかも以前のように長期休暇でボスニアに戻ってくる国外在住者も以前のようにはお金を落としてくれない。そして、旅行者の財布の紐が固い。
> それじゃ閑古鳥鳴いてる店も多いはず・・
> (しかも、どの店舗もずばぬけて魅力的でない、というのが痛いです。)

そういえば、この国はどこへ行ってもそこらじゅうカフェだらけですね!
そして洋服屋さんもどこも似たようなものばかり。
あんまり質が良くないのに値段だけはいっちょ前だったり・・・。
なんだかアンバランスな気がするので、モノを作り出す人たちをもっと応援していく社会になってほしいと思います。


> 最近建築された偽りの繁栄を映すガラス張りの建物より、どっしりと構えた昔ながらの建物に安らぎを感じるというのは激しく同感です☆

この感覚をわかってもらえる人がいて嬉しいです!
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2009.04/09 21:38分 
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  • [Res]

 

それだけ建物が建つということは、需要があってのことではないの?
需要がないけど、とりあえず公共事業、ってことなのかしら。
写真を見る限り、すごい違和感。

昔の日本もそうだったし、今インドや中国がそうだけど、発展していくにはとにかく先進国に追いつかねば!という強迫観念みたいなものがあるんだろうね。

すでに発展した国に生まれ育った私たちにとっては、逆に歴史的なものに惹かれるけれど、
これから発展していこうという人は、とにかく新しいものに惹かれるんだと思うなぁ。

カンボジアに行ったときも、同じようなこと、感じたよ。
エネルギーは感じるんだけど、なんかがむしゃらな感じ。
きれいなショッピングセンターが街の中心に建つ一方で、一本田舎道に入れば裸で子供たちが平気で遊んでる。

今のままの自然がたくさんある国でいてほしいと思うのは私(外国人)であって、カンボジア現地の人は発展することを望んでた。
なんだか残念だったなー。
  • posted by Hary 
  • URL 
  • 2009.04/14 12:31分 
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  • [Res]

Haryへ 

近代的な建物=発展の証みたいになってるところがあるよね。
Haryの言うように、日本も考えてみれば同じような道を通ってきたんだよね。
東京都心の新宿とか渋谷とかだって昔は原っぱだったって言うし、変われば変わるもんだ。
よそ様のことをとやかく言えないか・・・。

ただ発展の影に問題も色々(環境問題とかね)あったわけで・・・これから発展していこうと奮闘している国々には「先進国」と同じ轍を踏まないような発展のしかたをして欲しい、と思うのはエゴなんだろうかね。
今ある自然環境や文化がいかに魅力あるものかって、実はよそ者の外国人のほうがよく見えているのかもしれないよ。
住人には身近で当たり前すぎて見えなくなってることもあるし。
「便利さや発展を求めることと、昔からあるものや自然、文化を守っていく」、人類の永遠のテーマだね。
  • posted by イエティ 
  • URL 
  • 2009.04/15 21:16分 
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Author:イエティ
BiHとはボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosna i Hercegovina)の略です
日本人にはまだまだなじみのない国、BiHへの観光客が増えるといいなと思いつつ、地味に情報発信中
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